ボクボブ

男にはこだわりがある

「いいの？本当に？」

男はビシッと自分でキメル

「自分で乾かして好きなの使いなさい」

男はレディーに優しくきれい好き

「最後だから掃除してね」

男には秘密がある

「誰にもうちの店で切ってるて言わないよ」

男には行きつけがある

「ありがとまた来るよ」

近所の床屋で

子供の頃僕が変わったヘアスタイルを頼むと

困った顔でcutスタイリングは自分で

最後の客だと掃除して戸締りまで

最後におばちゃん

「ここで切ってるて言わないよ」

それはヘアスタイルで

親とか先生に怒られないか心配してたみたいで

まあ誰にも怒られませんでしたけど

そのおばちゃんに十数年ぶりに再会

「あい！あんた美容室してるのー」

「上原君は元気ねー宮里君は何してるねー」

小一時間位昔話しで盛り上がりましたが

友達の名前はすらすら出てくるのに

僕の名前が出てこない　

「ヨナ美容室って自分の名前つければ良かったかな？」

「ヨナ君necohairでいいさー」

やっとでてきた

覚えてくれてたんだよなー？

男なら一度は言いたい

「うちの店で切ってるて言うんじゃないよ！」